灰釉注連縄茶盌(黒井千左作)

虫明焼12ヶ月茶盌という伝統的な茶盌があります。1月から12月まで1ヶ月ごと季節に合わせた絵柄、形の茶盌があります。
寒い季節はお茶が冷めないように深い作り、暑い季節は冷まして飲める浅めの茶盌というように用の美が考えられていて,絵柄は旧暦で梅や栗、神事などが描かれています。高台も1カ所のもの、3カ所のものなど、月により違います。

お茶人さんは月ごとに茶碗を買えて,茶会やお稽古に使う楽しみがある茶盌です。12盌一気に集める人、少しずつ集める人様々ですが、虫明焼を代表する伝統的な茶盌です。
今回掲載の茶盌は枇杷色ですが、焼けにより若草色や窯変(ようへん)といわれる若草色や枇杷色が入り混じった色合いのものなど様々です。虫明焼窯元HPに前12盌を1つの箱に入れた画像を掲載しています。購入やご質問などはお問い合わせフォームからどうぞ。