三島茶盌

抹茶茶盌の中でも人気の高い茶盌があります。伝統的な技法用いた三島茶盌です。

私の三島茶盌は、ブルーの釉薬の灰釉彩貫入釉を掛ける茶盌と同じく、平茶盌気味ですが、完全な平ではない、少し口縁が立ち気味にしています。夏だけでなく年中使えたらというお茶人さんの声を生かしています。

ロクロで成形した茶盌を半乾燥させて、木べらで表面に彫りを入れて、線模様を施していきます。その後、800度で素焼をして釉薬を掛けられる状態にしたら、白絵土と呼ばれる土を泥漿(でいしょう)にして、刷毛で彫った表面に埋め込んでいきます。あとは少し濡らした手ぬぐいで模様以外の白絵土をいくらか残しつつ、拭き取ってあとは虫明の透明な灰釉を掛けて焼いたら完成です。

印花と呼ばれる花を模った木彫りの印と感覚的に勢いよくヘラで線模様を彫った私独自のデザインによる三島茶盌です。これとは少し違うデザインもあります。おとなしい灰釉が白絵土の刷毛目(はけめ)や模様と調和して、味のある茶盌です。この茶盌に興味のある方は以下までお問い合わせください。
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