狂言袴水指の制作(Vol 1)

桜も散り、すっかり新緑の季節に向かっていますね。工房の周りではツツジがまだ沢山咲き誇っていますが、ここ数日散り始めています。

 

このところ、私の仕事は新しいフォルムの花器や夜は最近やり始めた色土を使った地割茶碗の制作をしています。一方、父は個展に向けて水指を重点的に制作していて、その中でも手間のかかる狂言袴水指を造っています。

 

この狂言袴水指は、虫明の代表作の一つで、四角い水指です。水指はお茶道具の一つです。狂言袴の紋が四面全てに入っていて、彫りを入れて白い土を埋め込んだり、印花と呼ばれる木を彫ったハンコを押して施しています。

 

12%e7%aa%af%e5%a4%89%e7%8b%82%e8%a8%80%e8%a2%b4%e6%b0%b4%e6%8c%87 写真:窯変狂言袴水指(ようへんきょうげんばかまみずさし) 千左 作

 

この水指がなぜ手間がかかるのか。水指は本体と蓋をきっちり合わせることが必要です。しかも通常は丸いフォルムが多いですが、四方(四角)なので、ロクロで丸い蓋の部分を作って半乾燥させてから、四角い形に切っていきます。正確にサイズを合わせていきます。ロクロで本体を作ってから蓋をロクロ挽きするので、乾燥度合いが違ってきます。蓋の方が乾燥が遅いので、サイズを合わせる時、蓋は少しきつめにサイズを取っておきます。そうしないと乾燥後に、蓋の方が小さくなってしまいます。気を付けていてもたまにやってしまいます。大は小を兼ねるといいますが、その通りです。

 

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まだまだお話しすることがありますが、長くなってしまうので、次回にしたいと思います。

 

余談ですが、先日、前職の山陽放送時代に高松の四国支社報道部で記者をしていた頃にお世話になった他局の先輩と久しぶりに高松で再会し、旧交を温めてきました。こういうのが自分にとってはいい仕事をするためのエネルギー源です。いつも取材現場で一緒になり、よく食事にも連れて行ってもらった先輩で、懐かしくもあり、とても楽しいひとときでした。局の垣根を超えて交流できるのはいいものです。人と関わることが性に合っている自分にとって工房で黙々と孤独に仕事をするのは、なんか寂しいなぁと感じつつ・・・飲みで活力をもらって頑張っています。

 

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左は先輩、右は先輩行きつけの魚料理の「みや﨑」というお店の店長さん。瀬戸内の新鮮な魚を使った料理と美味しい地酒を堪能させてもらいました。また行きたいなぁと思えるいいお店でした。久しぶりにヒットでした。

「みや﨑」 高松市鍛冶屋町4-21 ワンフットビル2F

087-851-5988