原料作りの下準備

窯焚きも終わり、さあこれから暖かい季節を迎え、制作に取り組もうと思うんですが、そうもいきません。肝心な使える状態にしてストックしていた土が底を尽きそうなので、しばらく原料作りになりそうです。あまり暑い時や寒い時は、外で作業するのは体に負担がかかるので、そういう意味ではいい時期なのかもしれません。いい原料にこだわるからこそ、自分たちの手で手間はかかっても作るようにしています。

 

まずは、使える土に調整するため前段階、原料土をストック場所から掘り返して、天日干しする準備です。制作に使う土は1種類の土ではなくて、4~5種類の性質の異なる土を作る作品に合わせて、ブレンドして1本の土に調整しています。

 

その原料土を敷地内に野ざらしでストックしていますが、何十年分の土をため込んでいるので、色んな木々や草が自生してしまいます。それらを取り除くことから始めます。

img_8826         img_8827

 

慣れない剪定バサミを使って刈り込んでいきますが、これが中々大変で、土はジグザグで足場が悪いし、力はいるし、地味な作業が続きます。こういう時は、早く作品を作らないと・・・と何だか焦ってしまう心境ですが、原料作りは必要不可欠なので、ラジオを聞きながら、無心に作業をこなしています。

 

写真の土の部分が粘土をストックしている層(塊)です。これが?って思うかもしれませんが。父曰く、数十年前にトラック40台分くらい取って運んできたようです。同じ釉薬(上薬)をかけても土次第で色合いや質感、土味も変わってくるので、ここは本当に大切な作業なんです。業者から買ってそのまま使うなら簡単ですけどね。そうしてる人も多いけど、私の家では自家製です。

 

この作業はほんの序章。掘り起こし→木槌で粉砕→素焼の器に入れて→天日干し→4~5種類の天日干しした土を水に入れてフレンド→数日間寝かせて泥状にした土を素焼の器に入れて天日干し→半生状態の使える固さになったらタンクへ入れて貯蔵(完了)となります。土ができるまで2ヵ月位(季節によって変わります)かかります。

 

つまり、年中作品を作っていられるかというとそういうわけにはいかないので、時間に追われるのかもしれません。いつももっと時間があったら・・・と思いながら制作しています。